食べ物の好き嫌いをどうするか?
人間は、年齢によって、食べたいと思うものがドンドン変わっていく。
若いときは野菜なんか食べたくなくて、肉や味の濃いモノを好む。
特に子どもの時は、繊細な味なんかわからないから、ハッキリした味のモノだったらドンドン食べる。
成人して中年と言われる年齢になると、魚や野菜の味がわかるようになる。
こういう風に、年齢によって、食べたいと思うものが違うのは、当然のことと言える。
ところが、これは正常な感覚を持っている場合である。ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素と呼ばれるモノが、十分に摂取されている場合である。
これが十分に摂取されていないと、いくら食べても食べたりないとか、逆にあまり食べたくないとか、そういう風に適度な食事ができなくなっていく。
特に問題なのが、野菜嫌いだ。
野菜嫌いは子どもの健康に大きな影響を与えるので、ナントカしなければならない。
それから、柔らかいものばかり食べさせていると、アゴの発達が不十分になり、成人してからもいろんな問題が出てくる。
たしかに魚や野菜はパサパサしていて、子どもにとって食べづらいモノだ。子どもというのは、しっかり噛んで飲み込むことが、あまり得意ではないのだろう。
また、子どもは甘辛いものが好きな場合が多く、薄い味つけのものや香辛料の強いものはダメだ。だから、魚を子ども向けに味つけする場合は、香辛料はできるだけ使わず、しゅうゆ、砂糖、みりんなどで甘辛く味つけするもの良いだろう。
野菜に関しては、にんじんやピーマンはダメだけど、他の野菜は食べられるといった場合は、気にすることはない。そのうち食べられるようになる。ブロッコリーなど、他の緑黄色野菜をたくさん食べさせればよい。
また、豚肉は好きだけれど、牛肉や魚は苦手というのも、あまり気にしなくていいようだ。
特に問題なのは野菜全般が食べられなくて、肉だけは食べられるというように、ひとつの食品群を全然食べられないという場合だ。
こういう場合は、本当に自然な野菜を使うとか、シチューなどの煮込み料理で食べさせるとか言う工夫が必要だろう。
また、食事の手伝いをさせて、野菜を身近に感じさせるという方法も、案外野菜嫌いをなくす良い方法かも知れない。