弟、妹ができたら?
こどもにとって、弟や妹が生まれて、お兄ちゃんやお姉ちゃんになる、という経験は、非常に大きな出来事だ。
お母さんのおなかをさわらせてもらったり、耳を当てたりして、赤ちゃんが生まれてくるのを楽しみにしていることが多い。
しかし下の子が誕生すると、親と自分との間に、弟や妹が割り込んでくることになる。
だから下の子の誕生に対して、ぐずったりわがままになることは、仕方がない。
そしてそこで自分の感情を表に出せる子どもの方が、まだ安心だ。
下の子が誕生した時、まったく奥さんに甘えず、あっさりしていた子は、その後、行動面で心配なことが現れる場合があるという。
こういう子どもは、弟や妹が生まれた時に、うまくストレスを吐き出すことができず、ずっと尾を引いてしまう。子どもは、自分は愛されていないんだ、と感じているのかもしれない。
だから少し行動が大人しいなと感じたら、上の子どもをひいきしてあげるべきだろう。
子どものかんしゃくを理解しよう
かんしゃくというのは、心の中で整理がつかない状態で引き起こされるものだ。
子どもがちょっとしたことでかんしゃくを起こす時期というのは、自立欲求が始まる時期だ。
この時期は、立派な子どもになりたい、という気持ちが出てきていると言える。
しかし、それとは相反する気持ちも持っている。
立派な子どもになる自信がない、赤ちゃんや幼児のように構ってもらいたいという甘えの気持ちだ。
この時期は、この二つの気持ちが混在していて、二つの気持ちの間をいったりきたりしている。それがかんしゃくの原因となるのだ。
これは、自分の気持ちをうまく表現出来ないと言う、もどかしさから出てくる。何か表現したいが、それがどうにもこうにもうまく行かない場合、かんしゃくという形になるわけだ。
そのために、かんしゃくを起こした子どもには、本当に言いたいことが何かを感じ取り、慰める必要がある。
もちろんこれは、子ども自身の心の中で収まりがつくまでどうしようもないことだろうけれど、聞き役に徹して、その不安を減らすよう、努力してみよう。
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