薬の飲ませ方
子どもというのは、薬を飲むのを嫌がってなかなか飲んでくれない。
薬局などでは、薬を飲ませるための赤ちゃん用スポイトなども売っている。
シロップなどの液状薬の飲ませ方としては、小さなスポイトやスプーンを使うと良い。
また、哺乳瓶の乳首をくわえさせて、その中へシロップを垂らして飲ませるという手もある。
こうすれば子どもも嫌がることはないだろう。
それから、粉薬や、ドライシロップの場合は、一口で飲みきれるくらいの少量の湯冷ましで溶かして飲ませてあげても良い。
口の内側に薬を塗って、タオルなどに水を含ませて飲ませても良い。
坐薬の場合は、先端にごく少量の水をつけ、ティッシュをあてて肛門の奥まで入れてあげてください。入れたら、飛び出さないように、しばらく抑えておく。
子どもに与える薬の種類には、いろいろある。知識として覚えておこう。
まず抗生物質とは、細菌をやっつける薬だ。ただ抗生物質の副作用として、良い細菌も殺してしまい、腸内の良い菌もやっつけてしまうので下痢を起こしたりする症状がでる場合もある。なので、乳幼児にはあまり向かない薬だ。
解熱鎮痛剤というのは、熱が38度5分以上ある時に熱を下げるための薬だ。
頭痛や歯痛にも効果はあるが、たいていは熱を下げる時に使われる。
副作用としては、安易に使用してしまうと、かえって熱が長引いてしまう場合もある。
本来熱は、風邪のウィルスと戦うために、身体が出すものだ。だから自己判断での使用は控えた方がよい。
薬にも使用期限がある
薬にも使用期限というものがある。
だから、子どもが急に熱を出したからと言って、冷蔵庫にあった何年も前の座薬を使うのは危険だ。座薬や飲み薬、注射薬にも使用期限はあるからだ。
薬の使用期限は、保存の状態にもよるが、未開封の場合、製造してから数年程度のものが多いようだ。特に座薬の場合、家庭で保管する期限は、約半年程度だ。
錠剤や座薬は、家庭でも比較的長い間、保管しておくことができるが、目薬やシロップは、2〜4週間程度が期限だ。
薬を保管する場所は、温度変化の少ない冷暗所が良い。直射日光に当たったり、湿度が高い状態にあると、薬が変性してしまうことがあるので、気をつけよう。
保管場所として最適なのは、冷蔵庫や乾燥剤を入れた缶の中などだ。
薬自体はある程度保管ができるが、症状にあわせて薬を服用することが一番大事だ。
だから、処方された通りに薬を服用し、残さないように気をつけたほうがいい。
もし、薬が残ったら、その都度処分したほうが良い。そうすれば、間違えて服用することがなく安全だ。
子どもの薬は、年齢や体重によって、処方する量がかなり大きく変わってくるので、特に注意が必要だ。
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