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話し言葉と書き言葉

お父さんのための子育て入門。

 

BICSとCALPの話の続き。

 

カナダの心理学者ジム・カミンズは、バイリンガルの子供の学力が、必ずしも高くないことに着目し、言語能力には2種類あると主張した。

 

その2つがBICSとCALPで、BICSは「基本的対人伝達能力」(日常会話能力)、CALPは「認知的・学問的な言語能力」と訳されている。

 

BICSは、目の前にいる相手にモノを伝える言葉で、CALPは、目の前にいない相手にモノを伝えたり、自分一人でモノを考えるための言葉だ。

 

これをもっと別のわかりやすい言葉で言うと「(簡単な)話し言葉」と「(学問的な)書き言葉」になる。

 

つまりBICSは「簡単な話し言葉レベル」の言語能力で、CALPは「学問的な書き言葉レベル」の言語能力だ。

 

この2つの言語能力は、もともと難しさが違うから、バイリンガルの子供がBICSをたやすく覚えても、CALPを修得するのに時間がかかるのは当然だ。

 

では、話し言葉BICSと書き言葉CALPは何が違うのか?まず話し言葉の特性は、言葉以外の要素が意味を決めることが多いということだ。

 

話し言葉というのは、相手が目の前にいるのが前提で、話される内容も、誰か一人が知っている話しかしない。

 

身振り手振りや、声色、顔の表情などノンバーバル・コミュニケーション(非言語的会話)で、相手の気持ちや言いたいことが伝わってしまうので、気持ちが伝わるように言葉を工夫する必要が無いし、言葉から意味や感情を読み取る必要もない

 

話し言葉によるコミュニケーションの主体はボディ・ランゲージで、難しい言葉など知らなくても通じるし、雑な言葉遣いでも十分に役に立つってことだ。

 

一方、書き言葉の特性は、言葉やその前後の文章で意味が決まり、要件や気持ちは文章で伝えるしかないということになる。

 

つまり、CLAPは言葉や文章だけで、要件や気持ちを伝え合う言語能力って事になる。

 



勉強できない子供が、人の顔ばかり見ているわけ

簡単な話し言葉(BICS)では、言葉以外で伝わる部分が多いため、語彙力はあまり必要が無い。

 

そのため日常会話ができていても、言葉が使えているかどうかは怪しい。

 

日常会話では、相手の様子をうかがいつつ、相手に話を合わせているだけでも良いし。

 

なので勉強ができない子供の中には、教科書や問題集の方には目を向けず、適当な答えを言って人の顔ばかり見ている者もいる

 

自分は大したことは何も言わず、相手が何か言ってくれるのを待っているのだ。

 

また当てずっぽうでいろんなことを言ってみて、それに対して相手が何か答えたら、それをさも自分が言ったように振る舞う子供もいる。

 

どちらにせよ「答えは、前にいる人から聞くもの」と言う態度だが、これでも通用するのがBICSレベルの言語能力だ。

 

ところが書き言葉(CLAP)というのは、言葉や文章だけで物事を表現したり伝えたり、言葉や文章を使って抽象的なことを考える言語能力だ。

 

言葉や文章しか無いのが前提であり、日常会話のように相手の表情や声の調子から意味や気持ちを読み取ることはできないし、相手に話させて答えをもらうと言うこともできない。

 

あくまでも言葉や文章から意味や気持ちを読みとったり、そこからさらに考えを進めたりする能力がCLAPだ。

 

小学校で学ぶ前の子供というのは、文字情報から知識を得ることは少ないし、文字を使うという環境で生活はしていない。

 

小学校へ上がっても、3年生までは、話し言葉を文字にしたような文章しか読み書きしないから、小学校4年生以降の読み書きというのは、今までと全く違った新しい事をやるのに等しいわけだ。

 

となるとBICSからCALPへの移行というのは、そんなに簡単な作業じゃないってことがわかるはずだ。

 


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