3歳までは、母親が子供に応えてやることが重要
更新日:2015/09/23
子育ての節目は、3歳・7歳・10歳だという。
これは脳と身体の発達の節目と言われる年齢に関係がある。
まず、ゼロ歳から3歳までは、脳の神経細胞が大きく成長する。
そして3歳から7歳までは、脳の神経細胞が整理淘汰される。
さらに7歳から10歳までは、脳の神経細胞の絡み合いが増え、抽象的な概念を理解したり、手順を考えたり比較できるようになる。
そうして子供が10歳になる頃には、脳は完成して大人の脳になるらしい。
つまり子供の脳は3歳ごとに変わるので、育て方も変えなければいけないって事らしい。
そして最初の0歳から3歳までは、母親(あるいはその役割を担う者)が、非常に大きな影響を与えるという。
というのもこの時期は自分の面倒を見てくれる母親に対する興味が何より大きいからだ。
赤ん坊にとっては、母親は自分を守ってくれる存在で、片時も離れるわけにはいかない。
そして母親は、赤ん坊にとって、自分の欲求を叶えてくれる存在でもあり、そのため、母親とのコミュニケーション量が、その後の能力発達や行動に大きな影響をもたらす。
つまり、母親と共有する時間の長さや、声かけ頻度、抱き上げ頻度などによって、他人に対する態度も変わってくるらしい。
子供の小さな声に、わかりやすく反応する
3歳までは、聞く力が育つ時期で、自由に動き回れない替わりに、周囲の声や音をしっかり聞いている。
なので3歳までは、音当てクイズなど、音を聞かせて真似させたり、何の音か当てさせると喜ぶ。
自分が何かすることで、声が返ってきたり音が返ってくると、それがとてもうれしいらしい。
なので、子供が声を出したら、敏感に反応してあげるべきだろう。
子供はいきなり大声で泣くわけではなく、その前に何らかの声を出していて、周囲の者がそれに気づかないから、大声で泣き出すのだ。
勉強に関して言えば、母親の耳が遠いと、子供の発達が遅れるという説もある。
これは子供の声に親が反応しないと、声を上げてもムダだと考えて、子供が消極的になるってことかな。
あるいは、言葉は「音」で覚えるので、母親がしゃべらない人だと、言葉の覚えが遅いって事も考えられる。
なので0歳から3歳までの子供には、なるべく明るい表情で接し、スキンシップや語りかけをこまめにする。
泣いたらすぐに抱き上げたり、あやしたりするということが重要になる。
失敗は叱らない。
できたことは褒める。
幼児には、叱らないのが重要だ。
というのも幼児の間は、やろうと思ってもできないことが多い。
たとえば幼児は、モノを手放すのが苦手だ。
人間の筋肉には、身体を縮める「屈筋(くっきん)」と、身体を伸ばす「伸筋(しんきん)」という分類があるが、幼児は伸筋が使えない。
握る力はすぐに育つけれど、握った指を開く力は育たない。
そのため幼児は、持ってるモノを放すときに、手を振って振り落とすように放す。
つまり、幼児がモノを落としたり汚したりするのは、キレイに動く能力がないためで、それを叱ってしまうと、挑戦出来ない子供になる。
さらに、怒られまいと、やったことを隠して、失敗を隠蔽する子供になりかねない。