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BICSとCALP 2種類の言語能力とは

聴覚障害がある人は、耳が多少聞こえにくいだけで、知的能力は充分ある。

 

なのに9歳で大きな峠を迎え、小学校4年生以上の勉強でつまずきやすい

 

これは「九歳の峠」と呼ばれる難関で、ここをいかに突破するかが、聴覚障害者教育の大きなテーマだという。

 

この原因として考えられるのが、学習内容の質的変化だ。

 

というのも小学4年生以降の学習と小学3年生までの学習内容は、質的に大きく異なっているため、今までとは全く違った能力が必要になるからだ。

 

小学3年生までの学習というのは、あくまで日常生活をベースとした学習で、使われる言葉も日常会話用の言葉だ。

 

日常会話は、目の前に相手がいることが前提の会話で、言葉に内容が無くても、身振り手振りで意味が伝わってしまう。

 

こういう日常会話のための言語能力をカナダの学者ジム・カミンズは「BICS」と呼んだ。

 

BICSとは、Basic Interpersonal Communication Skillsの略で、「基本的対人伝達能力」などと訳されるが、相手が目の前にいないと伝わらないレベルの言語能力だ。

 

ところが4年生からは、様々な分野の専門用語を覚え、意味をハッキリ定義された言葉を使うことを求められる。

 

これは目の前にいない誰かに何かを伝える言語能力で、ジム・カミンズはこの言語能力を「CALP」と呼んだ。

 

CALPはCognitive Academic Language Proficiencyの略で、「認知的・学問的な言語能力」などと訳されている。

 

CALP は、主に学校の教育現場で接する言語能力で、仮説を立てる、推論する、評価する、一般化する、分類する…などといった「認知力」を必要とする能力だとされている。

 



バイリンガルの子供の学力が良くないのはなぜ?

BICSやCALPという分類は、ジム・カミンズという学者が80年代初頭に提出した考えだ。

 

カミンズは、カナダの学者であるが、バイリンガルの子供の学力が、必ずしも高くないことに着目した。

 

バイリンガルの子供は二カ国語が話せるのに、どうして学力があまり良くないんだろう?カナダの公用語は英語とフランス語だが、二つの言語を覚えることで手一杯になり、学力の向上を妨げているのではないか?ともいわれた。

 

しかしカミンズは、この説を退けて、日常会話ができることと、学力向上のための言語能力は別物だ…という結論に辿り着いた。

 

というのもバイリンガルの子供は、第二言語の日常会話ができるようになるまで、わずか2年くらいしかかかっていないが、学問的な言語能力を得るまでには、5年から7年くらいかかるという時間のズレがあったからだ。

 

つまり日常会話レベルの言語能力は、比較的短時間で修得していたが、学問的な文章を読み書きできる言語能力を修得するには、充分長い時間を必要としていたわけだ。

 

そこでカミンズは、目の前に相手がいることが前提の会話能力と、相手が目の前にいないことが前提の言語能力は、全く別のレベルの言語能力だと主張した。

 

そして身振り手振りや相手の視線などを利用して、意味を読み取ることができるレベルの言語能力で、「日常的な話し言葉」のことをBICSと定義し、言葉だけで内容を伝える言語能力で、「学問やビジネスなどで使う言葉」のことをCALPと定義した。

 

CALPは抽象度の高い言葉であるため、修得に時間がかかる。

 

そしてこの言語能力を獲得するには、9歳までの多様な遊び方に関係があると考えられている。

 

一人遊びから二人遊び、多人数での遊びを経験し、ルールや対人関係で起こる様々な出来事を経験することで、抽象的な概念が理解しやすくなるのだという。

 

つまり人間関係から起こる様々なトラブルや、そこから生まれる感情などを体験しないと、抽象的な言葉は理解しづらいということかな。

 


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