子供の親離れ、親の子離れ
更新日:2008/06/15
子どもの自立心を養いたいと思う親は多い。
しかし自立心というのはどういうものか、考えておいた方がいい。
自分でいろんなことができるようになるのが、自立か?となると、親は何もしない方がいいということになる。
ただし、そんなことはまずできない。
子どもが高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、子どもに干渉したい親は山ほどいる。
そんな親から離れて自立したいと行動するのが、自立心と言うものだろう。
だから子どもの自立心を育成しようと、早い時期から親から離す必要はない。
時期が来れば子どもは親から離れていくものだ。
それがうまく行かないと言うのは、親が子離れしていないと言うのが原因だろう。
共依存というヤツだ。
親と子どもの関係がしっかり築いていないと、そううまくはいかない。
支配関係から、対等関係へ
親子の関係は、子どもの成長に合わせて、新しい形に、常に更新していく必要がある。
それを理解せず、親が子どもの行動に関わり過ぎると、子どもは親離れのタイミングがつかめず、なかなか離れることができなくなってしまう。
たいていの子どもは、成長するとともに親離れしていき、小学校に入学する頃には、親よりも友達と遊ぶ方が楽しくなっていくものだ。
思春期の中学生頃には、だいたい親離れができるようになるだろう。
しかし自立心が育ったからといって、親に全く甘えなくなることはないだろう。
たまには一緒に寝たいと言ったり、抱っこをせがんできたり甘えたいともあるだろう。
こんなとき親は、「もう大きくなったのだから、恥ずかしいよ!」などと、突き放すようなことはする必要はない。
大人であっても、誰かに優しくされたいと思うのであるから、しっかりとその子の思いを受け入れてあげればよい。
自立心とは急に育つものではなく、少しずつ育っていくものだが、自立に必要なノウハウややり方さえ教えることに成功すれば、ちゃんと自立していくはずだ。
それができないと言うことは、親自体が自立してないと言うことかも知れない。