薬の飲ませ方
更新日:2008/06/15
子どもというのは薬を飲むのを嫌がって、なかなか飲んでくれない。
薬局などでは薬を飲ませるための、赤ちゃん用スポイトなども売っている。
シロップなどの液状薬の飲ませ方としては、小さなスポイトやスプーンを使うと良い。
また哺乳瓶の乳首をくわえさせて、その中へシロップを垂らして飲ませるという手もある。
こうすれば子どもも嫌がることはないだろう。
それから粉薬やドライシロップの場合は、一口で飲みきれるくらいの少量の、湯冷まし(白湯)で溶かして飲ませてあげても良い。
口の内側に薬を塗って、タオルなどに水を含ませて飲ませても良い。
坐薬の場合は先端にごく少量の水をつけ、ティッシュをあてて肛門の奥まで入れてあげてください。
入れたら飛び出さないように、しばらく押さえておく。
子どもに与える薬の種類にはいろいろある。
知識として覚えておこう。
まず抗生物質とは細菌をやっつける薬だ。
ただ抗生物質の副作用として、良い細菌も殺してしまい、腸内の良い菌もやっつけてしまうので、下痢を起こしたりする症状がでる場合もある。
なので乳幼児にはあまり向かない薬だ。
解熱鎮痛剤というのは、熱が38度5分以上ある時に熱を下げるための薬だ。
頭痛や歯痛にも効果はあるが、たいていは熱を下げる時に使われる。
副作用としては、安易に使用してしまうと、かえって熱が長引いてしまう場合もある。
本来熱は、風邪のウィルスと戦うために、身体が出すものだ。
だから自己判断での使用は控えた方がよい。
薬にも使用期限がある
薬にも使用期限というものがある。
だから子どもが急に熱を出したからと言って、冷蔵庫にあった何年も前の座薬を使うのは危険だ。
座薬や飲み薬、注射薬にも使用期限はあるからだ。
薬の使用期限は、保存の状態にもよるが、未開封の場合、製造してから数年程度のものが多いようだ。
特に座薬の場合、家庭で保管する期限は、約半年程度だ。
錠剤や座薬は、家庭でも比較的長い間、保管しておくことができるが、目薬やシロップは、2~4週間程度が期限だ。
薬を保管する場所は、温度変化の少ない冷暗所が良い。
直射日光に当たったり、湿度が高い状態にあると、薬が変性してしまうことがあるので、気をつけよう。
保管場所として最適なのは、冷蔵庫や乾燥剤を入れた缶の中などだ。
薬自体はある程度保管ができるが、症状にあわせて薬を服用することが一番大事だ。
だから処方された通りに薬を服用し、残さないように気をつけたほうがいい。
もし薬が残ったら、その都度処分したほうが良い。
そうすれば、間違えて服用することがなく安全だ。
子どもの薬は、年齢や体重によって、処方する量がかなり大きく変わってくるので、特に注意が必要だ。