風しん(ふうしん)について
更新日:2008/06/15
風しんというのは、感染者のくしゃみや咳などで簡単に感染してしまう。
感染してから症状が出るまでは、2~3週間と結構潜伏期間が長いので、子育てをしていても気づくのが遅いのだ。
症状は感染し始めの頃は、軽い風邪と似た症状がでる。
そして、発熱・発疹・首のリンパ節の腫れといった症状が次々と現れてくる。
ただ症状がひどいまま、ずっと続くわけではない。
発疹や熱もだいたい2~3日で治るので、「3日はしか」と呼ばれることもある。
子育て中の風邪の中では、少し安心できる方だ。
風しんというのは、年を取るにつれ症状が重くなっていくる。
なので、乳幼児期や幼少期のうちは心配するほどではない。
ただ妊娠している方が風しんに感染してしまうと、先天性風疹症候群という多発奇形の子どもが、産まれてくる可能性が高いのだ。
風しんの予防接種を受けられる年齢は生後1才からです。
今は麻しかと風しんの予防接種を1回で受けられます。
昔と比べたら子育ての中での予防接種も楽な方へと進んでいる。
また麻しかと風しんの混合ワクチン(MRワクチン)での副反応としては、接種してから1週間後くらいに37・5度以上の熱が出る場合がある。
発疹も出る子どももいますが、だいたい1~2日間ほどで治まる。
麻しかと風しんのワクチンの2つを混ぜたことで、今までのワクチンと比べて副反応が増えるわけではない。
風しんは合併症もないので感染しても安心といっても良い。
麻疹(ましん)について
麻疹というのは、麻疹ウィルスの空気感染によって起こる病気だ。
麻疹の感染力はとても強く、子どもが感染してしまったら大変だ。
症状は熱・咳・鼻汁・発疹・目やになどの症状がでる。
感染してから4日間くらいまでは、38度以上の高熱がでるが一時的に下がる。
しかし口の中に口腔内粘膜疹というものが出て、翌日くらいから39度~40度以上の高熱が出るのだ。
そして高熱とともに発疹が出てくる。
高熱は、だいたい5日間ほどで下がる。
子育て中に麻疹に感染することで、1番怖いのが合併症です。
主な合併症は、気管支炎・肺炎・中耳炎・脳炎・亜急性硬化性全脳炎という遅発性の脳炎がある。
麻疹に感染し、肺炎の合併症になる子どもは100人中約6人。
中耳炎は100人中15人ほど。
脳炎は3000人に1人というデーターが出ています。
また麻疹に感染した子どもの1万人に1人の割合で、死亡者も出るとのことです。
麻疹は予防接種を受ければ、合併症はほとんど起こらない。
予防接種を受けられる年齢は、1才からです。
1才になったら必ず子どもに麻疹の、予防接種を受けさせてあげましょう。
麻疹の予防接種を受けた際の副反応もあげておく。
接種当日から5人に1人の割合で、麻疹に似た副反応が出る場合がある。
熱が出ても子どもの食欲があり、普段と変わらない様子だったら病院へ行く必要はない。
明らかに普段と様子が変だったり、高熱が続くようだったら診察を受けさせよう。