卒乳と断乳の時期。
更新日:2008/06/15
卒乳とか、断乳とか言う言葉がある。
男親にとっては、聞き馴染みのない言葉だ。
卒乳(そつ乳)というのは、子どもから自然に飲まなくなる事で、断乳(だん乳)とは、無理から乳をあげない事を言う。
母乳から哺乳瓶に変えてミルクをあげるのは、断乳とは言わないようだ。
1才を過ぎても哺乳瓶を使っていると、虫歯の原因にもなると言われているので、最近は断乳する母親が増えているが、無理に断乳する必要は、実はないらしい。
乳がでる間はそのままで良く、いきなり断乳してしまうと、母親のおっぱいが乳腺炎になり、炎症を起こしてしまうのだ。
断乳をする時期としては、だいたいの1才前後だという。
断乳の仕方としては、最初は飲ませる時間を短くしていく。
2~3日したら今度は飲ませる回数を減らしていく。
夜だけ飲ませてあげてもいいし、朝だけでもいいので減らす。
それが5日程続いてうまく行ったら、こんどは3日間ミルクを与えないようにしてみる。
子どもは、おっぱい欲しさに夜寝る前など大泣きするが、3日間はガマンしてみる。
そうすると、たいていの場合は、3日で忘れてしまう。
この3日間が成功すれば、子どもも朝までグッスリ寝てくれる。
朝までグッスリ寝てくれれば、子育てもだいぶ楽になる。
また3回の食事をちゃんと食べれている子は、自分から卒乳する事も多い。
子どもにとっておっぱいというのは、オシャブリと同じく精神安定剤のようなもので、やめさせなければならない理由がなければ、子どもが卒乳するのを待ってもいい。
とにかく焦らないことだ。
離乳食のやりかた
一方、離乳食の方は、初期・中期・後期・完了期と4つの時期がある。
初期は5、6ヶ月、中期は7、8ヶ月、後期は9から11ヶ月、完了期は12から18ヶ月になる。
初期に離乳食を与える回数は、一日一回。
朝の10時頃が良い。
この頃の子どもは、まだ噛んで食べることが出来ないので、トロトロのスープ状のような物から始める。
それから離乳食に入る前に果物の果汁や、おもゆなどをあげておくと嫌がらずに飲み込んでくれるようになる。
少しずつ少しずつ慣らしていくことが大事だ。
離乳食も中期に入ると今度は一日に二回食となる。
時刻は朝10時頃と夜6時頃で、食事の習慣をつけてあげる。
食べる物もトロトロのスープ状のものから、舌でつぶせる硬さに変わる。
そして離乳食・後期では、一日三回食になる。
歯茎で噛める硬さのものを与えてください。
味付けも、ごく少量なら大丈夫。
そして完了期には、味付けの薄いものを中心に食べさせる。
完了期だからといって、大人と一緒の食事を与えてはダメ。
というのも完了期の子どもにはまだ、大人の食事は早すぎる。
というのも大人の食事は塩分が多すぎて、腎臓に負担がかかってしまうのだ。
幼児は腎臓がまだ成長していないので、塩分やミネラルがうまく排泄できないのだ。
日本人は1日10グラム以上の塩分(食塩)を取ってるが、WHO(世界保健機構)では、塩分の摂取量を、1日3グラム以下にするように勧告を出している。
塩分は1日1.5グラムで充分なので、味付けは極力、薄味にして、十分注意してあげてください。
また完了期になると、子どもは手づかみで食べようとするが、自由に食べさせてあげてよい。
散らかしたりして親も大変だけれど、新聞紙をひくなどして工夫して食べさせよう。