子どもの肥満に気をつけろ!
更新日:2009/04/07
近年、かつて成人病と呼ばれていた病気になる子供が増えています。
子どもにも起こるのに成人病と呼ぶのはなんだから、最近は成人病でなく「生活習慣病」と呼ぶようになりました。
生活習慣病の大きな原因だと考えられているのは肥満です。
最近はメタボリックシンドロームが社会的に問題となっていますが、これもまず肥満ありきの問題ですね。
子どもの場合、肥満人口が1980~2005年の25年間で、約2倍に増えたというデータがあります。
肉料理や脂っこい料理、インスタントラーメン、ファーストフード、糖分の多いお菓子や清涼飲料水などの過剰な摂取が原因でしょう。
それから運動不足も子どもの肥満に拍車をかけているようだ。
遺伝による肥満体質というものもありますが、肥満というのは生活習慣から生まれるモノ。
間違った食生活が原因の肥満が大半だ。
子どものダイエットの注意点
世界保健機関(WHO)では、肥満症などを防ぐために、砂糖や脂質、塩の摂取制限を示している。
それによると、砂糖はカロリーの10%未満、約25グラムになっている。
脂質は15~30%で、食塩は1日5g未満となっている。
(推奨は3グラム未満)砂糖と脂肪と塩分というのは、食品を美味しくする要素だから、これが多いとどうしても食べ過ぎてしまう。
だから肥満にならないためには、砂糖や脂肪、それから塩分を減らせばいいと言うことだ。
ただ子どものダイエットには、成長に不可欠な栄養素を充分に取らせなければならない。
成長期の子どもには、タンパク質は欠かせないから、食べる量を制限するとタンパク質不足を招く。
だから高タンパクで低脂肪の大豆製品(豆腐・豆乳・納豆など)や、刺身や焼き魚などの食品を中心にすべきだ。
それから野菜は、特にカロテンなどの栄養素が豊富な緑黄色野菜を中心にすべきだろう。
子どもの場合は新陳代謝が激しいので、食事の質を変えただけでも、体重が減ってくることが多い。
食べさせる量ではなく、食べさせるものを替えてダイエットさせよう。